田舎の不要物件を流通させるための「空き家バンク」について

最終更新日:2019/07/30

深刻化する空き家問題の解決を目指した、空き家バンクの試みをご存知でしょうか?

近年、日本の空き家は増えるばかりで、相続などで自分もいつ空き家を所有することになるかわかりません。そこで今回は空き家の流通を少しで増やすための「空き家バンク」を紹介します。まだまだ未発達ですが、どんな取り組みなのか、見ていきましょう。

空き家問題

空き家の現状とは?

空き家の数を総務省のデータで見ると820万戸(住宅・土地統計調査:平成25年)、住戸全体の13.5%を締めています。収集発表されるこういったデータは常に空き家の増加を示していますが、この原因は少子高齢化、地方の過疎化、人口の減少などによるといわれており、今後さらなる増加が予想され、問題は深刻化していくと言われます。

空き家が多いと何がいけない?

空き家を放置できない理由はいくつかありますが、管理が行われていないことによる火災など、防災上の問題が最も大きなものになります。他にも景観を損なったり衛生面でもトラブルを引き起こしたり、地域に悪い影響を与えています。

空き家バンクとは

空き家バンク

空き家バンクは、空き家の流通を狙って、空き家情報を一箇所に集約したサービスを言います。借り手・買い手が物件を見つけられるのはもちろん、空き家の所有者は賃貸や売却の機会を創出できます。

取り組みは全国の自治体によって進められており、空き家活用に以下の「定住の促進と地域活性化」や「地域住民の交流」の可能性を見出しています。

定住の促進と地域活性化

空き家が流通することで、地方に定住する人を増やす狙いがあります。

例えば都会の退職者の中には、田舎の一戸建てをリフォームして定住したいと考えている人もいるはずです。そんな人に空き家の存在を知ってもらい積極的に定住を促すことを狙っています。また、田舎の使われなくなった山小屋などの木造家屋もまだまだ活用の余地があるはずなので、これが整備・活用されれば、移住者にも住みやすい環境となります。

地域住民の交流

元々地方への移住者が居ても文化的な相違などで定住がかなわないこともあったため、これの解消も空き家バンクの狙いになります。つまり空き家バンクは物件の流通だけでなく、地域との交流もサポートしているということです。

空き家バンクの使い方

空き家バンクの活用を検討している人のために、簡単な流れを紹介します。詳しくは管轄の自治体に確認してみましょう。

1.まず、空き家バンクに物件を登録するには、必要書類の準備・提出をしなくてはいけません。
2.地方自治体などの担当者が現地に足を運び、物件を確認してくれます。
3.実際に空き家バンクへ登録されます。
4.借り手・買い手の募集開始です。

全国版空き家バンク

さて空き家バンクについて自治体の取り組みを強調しましたが、全国版バンクというもの存在しますので、みていきましょう。

情報の標準化

空き家バンクは各自治体のサイトで確認することができますが、それぞれが自由な形式でつくっている影響で見づらさが指摘されていました。そこで国土交通省が主導で表示項目を標準化し、利用者の利便性を高めました。

さらに全国の空き家情報が集約されるので、どこでも簡単に検索ができ、ひいては全国各地の空き家活用が促進されることがきたいされます。

掲載されている物件

各自治体の空き家バンクのうち、オーナーから同意を得た物件が集約されています。もし購入や賃貸の興味を持てば掲載の窓口にコンタクトをとることで、現地の案内ならびに契約までやり取りを進めていくことができます。

公募2社による運営

なお全国版バンクを運営しているのは、公募で決められた2つの事業者になります。いずれも不動産系ポータルを運営する2社なので、基本的な使い方は賃貸を検索する時と似ています。

空き家バンクの口コミ

最後に空き家バンクの利用例や評判を紹介します。

空き家バンクを利用する人とは

30代 WEBデザイナー
フリーランスでWEBデザインの仕事をしています。会社に通うわけでも無いのに都会のマンションでは家賃も高く、自分の暮らしを見直したいと思っていた時、空き家バンクを見つけました。田舎での暮らしに興味はあったので、探していくうちにいい感じの古民家を発見し、住み始めました。
50代 会社員
早期退職の機会を活かし、趣味であるDIYの延長線として、自分でリフォームして住むために空き家バンクを活用しました。実際に物件をみたらイメージと違うこともありましたが、何度か足を運び物件を購入しました。

ただし、空き家バンクはまだまだ利用率も低く、しかも実際に物件を見なくてはわからない部分が多いという問題もあります。しかし空き家問題の解決に一役買っているのは間違いありませんので、不動産売却で売れない空き家をお持ちの場合は活用してみても良いかもしれません。

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