仲介手数料無料のからくり。不動産売却のリアルな話と無料のデメリット

最終更新日:2020/07/13

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不動産の仲介手数料は高額ですので、「仲介手数料無料!」という広告は魅力的です。

売買仲介でも見かけることの多い宣伝文句ですが、不動産会社はそうやって手数料を無料にしてしまって採算はとれるのでしょうか?
そもそも、手数料無料だけど他のところでお金をとっているなど、怪しいことはないのでしょうか?

ここでは、不動産売却における仲介手数料無料のからくりを説明します。あわせて、無料にする理由や不動産会社のリアル、そして利用することによるデメリットにも触れます。

普段の生活では見えてこない仲介手数料の疑問を、解決していきましょう。

業者選びについてはこちらの記事をご参照ください。

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不動産売却の業者選びは「どこがいいか」ではなく「どう見つけるか」

不動産売却の仲介手数料とは?

不動産の売却は、専門知識や経験が必要になるため、不動産会社に頼むことが多いと思います。

まずは、不動産会社の役割を確認しましょう。

不動産会社の役割

不動産会社は、売買の相談にのってくれます。その後、物件価格を査定、顧客と媒介契約を締結、宣伝活動、購入申込みの受付、金額交渉、そして売買契約。さらに、物件の引き渡しや決済にも立ち会ってくれます。

とにかく売買に関して全体的なサポートをしてくれるのが、不動産会社です。

不動産会社の報酬が仲介手数料

仲介手数料とは、そんな不動産会社の一連の活動に対する報酬です。取引が成約した時にのみ、物件価格の3% + 6万円(売買代金が400万円以上の場合)を支払います。

原則として、不動産会社は他の手数料をとることができません。そのため、「仲介手数料」は重要な収入源であるといえます。

仲介手数料無料のからくり

仲介手数料は、不動産会社にとって重要です。それなのに、なぜ仲介手数料無料が成立するのでしょうか。からくりをみていきます。

仲介手数料無料の前提となる両手仲介

不動産仲介では、売り手の向こう側に買い手がいます。売却側の目線ではあまり意識しませんが、買い手側にも物件の購入の仲介を行う不動産会社が存在しており、買い手から仲介手数料を受け取っています。

実は、この売り手側の仲介を行う不動産会社と買い手側の仲介を行う不動産会社が同一の場合があります。これを不動産業界では、売り手と買い手、両方の仲介を行うことから「両手仲介」と呼んでいます。

手数料無料が成り立つのは両手のみ

手数料無料になるのはこの両手の時だけになります。

仲介手数料無料のからくりは、ズバリ、仲介手数料無料によって「売却できる物件をたくさん集めて、その物件の購入者から仲介手数料をもらっている」ということです。

本来、両手仲介では売主と買主の双方から仲介手数料がもらえるというメリットがあります。

仲介手数料を無料にすることで、このメリットが享受できなくても、できるだけ多くの物件をさばくことで採算をとるのです。

両手仲介の利益相反

売買仲介をする不動産会社には、両手仲介が好まれます。

しかし、売り手と買い手の双方の希望を叶えることが難しいのが現実です。買い手は不動産を安く買いたいし、売り手は高く売りたい。お互いの利益になる行動を同時に取るのは大変困難なので、顧客としてはあまり嬉しい取引ではないことを覚えておきましょう。

一括査定での金額差は、
仲介手数料より高額なこともあります。

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仲介手数料無料のリアル、広告効果はどのくらいある?

不動産会社が仲介手数料無料にするリアルな事情や、仲介手数料無料による宣伝効果についてご紹介します。

大手不動産会社との競合がきつい

不動産会社が売り手を探すためには、大手不動産会社とも競わなくてはいけません。しかし、大手不動産会社には高い知名度だけでなく、莫大な広告予算があります。
そのため、地場に根ざした優良な企業であってもかけられる宣伝費や物件を集められる情報量に差が出てしまいます。

こうした状況下において、中小の不動産会社はいかに顧客の目を引く付加価値を提供しながら、利益を生んでいくのかが問われています。

無料分の仲介手数料は広告費?

不動産を売却するまでには、多くの広告費を投下します。仲介手数料無料というのも、ある意味では宣伝費として捉えることもできます。

不動産会社は物件の売り手が見つからなければ収益をあげることができないので、そこを無料にしている会社というのは、売却物件集めに対して重点的に資金を使い、売却のサイクルを回しています。

仲介手数料は数十万円以かかるものになるので、私たちにとってはかなり魅力的です。このような事情から、仲介手数料を無料とする会社が存在しているのです。

仲介手数料無料にデメリットはあるか

仲介手数料無料のからくりや不動産会社の事情は理解できても、そもそも仲介手数料無料の会社を利用してもいいものなのでしょうか。ここで、仲介手数料無料のデメリットをみていきましょう。

仲介手数料よりもサービスの質を見極める

仲介手数料無料の会社を、あえて選ぶことはおすすめしません。

不動産会社が手数料を無料にしているのは集客のためであり、大手不動産会社のようにテレビCMで大々的にお客さんを集めることができないかわりに、実施している策です。一見すると顧客に還元している良い会社にも見えても、必ず事情があるということです。

他の不動産会社に依頼するより手数料が安くても「売却額」は会社によって数百万円単位でかわるので、ここをしっかりと見極めましょう。

複数査定、相見積もりがおすすめ

物件の査定価格は各会社の売却実績にも左右されるので、会社間の差が顕著に現れます。そこで自分にあった物件を見極める手段として、複数の会社に見積もりを出してもらうことがおすすめです。

不動産売却の仲介手数料半額というのは?

手数料を無料にしている場合と同様に、半額でお客さんを集めている不動産会社も多く存在しています。

仲介手数料3%というのは、実は法定上限

仲介手数料は、3% + 6万円で計算します。

しかしこの金額は、法律で決まっている上限額です。実は、仲介手数料はそれよりも下回る額で設定することが可能であり、1.5%や2%で広告を出しても、問題はありません。

客付けと元付けの合計で考える

両手仲介の場合に、手数料無料が成り立ちます。

半額にしている場合でも、基本的には同じです。具体的に、仲介手数料の設定金額をみてみましょう。

元付け0% + 客付け3% = 3%
元付け1.5% + 客付け3% = 4.5%
元付け3% + 客付け3% = 6%
※購入側の仲介を「客付け」、売却側の仲介を「元付け」と呼びます

このように、合計して仲介手数料額をイメージすれば、不動産会社の儲けがみえてきます。

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