不動産一括査定でおきる問題防止に注力のイエイ、実際の評判は?


株式会社セカイエの運営する「イエイ」は利用者数400万人、提携不動産会社1000社の不動産一括査定サイトです。運営母体には紆余曲折があったようですが、2007年にサービスを開始しており、業界でも老舗のサイトです。提携がさらに数百社多いリビンマッチなどの大手一括査定サイトと比較すると多少見劣りしますが、量・質ともに十分な運営実績があると言えます。

不動産一括査定サイトって?

不動産を売却したいとき、相談先に困ることがあると思います。「とりあえず近くの不動産会社を検索して、良さそうな会社におまかせする」という方法が一般的かもしれません。もちろんきちんと査定を行ってくれますが、比べる対象がなければ、査定された金額が妥当だったのかはわかりません。

そこで使えるのが不動産一括査定サイトです。不動産一括査定サイトは、専用のフォームに物件情報や依頼者情報を入力するだけで複数の会社に一括で査定依頼ができます。

不動産会社は取扱実績や地域によって得意不得意があり、複数の会社からもらう査定内容には差が出ることがあります。これが重要で、仮にほとんど差がなければ、自分の物件の価格がその金額で妥当だったと判断でき、差が開いていればより納得して、希望通りの条件で査定してくれた会社を選択することができます。だからこそ、不動産売却には一括査定での比較が効果的なのです。

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その中でもイエイは1000社を超える提携不動産会社から、最大6社まで、最短60秒で一括比較できるサイトです。全国の不動産会社から一括で査定を受けることができ、自分の詳しくない地方の物件などでも、安心して査定を依頼することができます。

一括査定ができる他サイトも多く、各社が充実したサービスを展開していますが、イエイはサポート体制広告キャンペーンなどで違いを打ち出しています。

イエイに関する口コミ・評判は?

良い口コミ

サポートスタッフが売るまでの流れを方向づけてくれた
地方の不動産を売ることができた
大手と中小の不動産会社をまとめて比較できた
不動産会社を比較できて、ネットで調べた相場よりも高く売れた
自分で見つけた不動産会社で査定をもらっていたが、差が大きくてぞっとした

悪い口コミ

悪質なものは排除しているはずが、しつこい電話がきてしまった
営業マンの態度あまりよくなかった
60秒で入力が終わらない

総評

口コミについて

イエイ以外のサイトにも言える特徴ですが、「一社だけに相談しなくてよかった」や「思ったより高く売れた」など比較検討してよかったという声があります。これは不動産一括査定のサービスを利用する醍醐味なので、これに関して満足したというコメントが目立ち、多くの人がより希望に近い条件で売却ができたようです。

一方で悪い意見ですが、連絡が来た不動産会社の対応に関する声が多く見られました。イエイのサイトでは特に悪質な連絡を防ぐ取り組みを売りにしている傾向がみられるため、「悪質な電話を禁止していると思っていたら、違った」のような意見がありました。また査定フォームのスピード感は個人差があるため、「最短」であることに注意しましょう。

評判について

コールセンターを用意しているサイトは多く、イエイもまた、サポート体制を重視しています。このため、売却までに受けた電話サポートなどへの好意的な評価が見られました。

イエイはリビンマッチやイエウール同様、大小問わず、全国の不動産会社と提携しているため、地方の不動産などでも一括査定することができます。すまいvalueという大手6社が作った比較サイトでは都心を中心に、大手のみでしか比較ができないサイトとは違うため、中小と大手を一緒に比較できる点に満足している人がいたようです。

プライバシーマークが未取得という点では評価を落としていたようです。不動産売却では個人情報の扱いに慎重になる人が多く、リビンマッチなどの大手サイトができている対策をしていない点が目立ってしまったようです。

イエイは無料?手数料や課金の疑問について

イエイのサービス利用において、お金がかかることはありません。サイトから一括査定を行うと、査定依頼を送信した不動産会社から連絡があり、売却活動が始まります。実際に売却が成立すると、不動産会社に対しては売却手数料が発生しますので、ここで売却の流れをおさらいしておきます。

まずはフォームから査定依頼を送信したあと、不動産会社からコンタクトがあります。細かな質問や相談が行われる場合や、査定書をもらって終わる場合など、入力した内容や不動産会社によって異なりますが、「査定額を算出するための動き」があります。

一通り比較ができると、不動産の売却を依頼するために「媒介契約」を結びます。媒介契約にはパターンがあり、一社のみと契約を結ぶ専任媒介契約複数の不動産会社と契約を結ぶ一般媒介契約などがありますので、自身の状況に合わせて選択しなければなりません。

最後に不動産売却が決まると、不動産会社に仲介手数料を支払うことになります。つまり、不動産一括査定サービス自体にお金はかかりませんが、売却については無料ではありませんので、ご注意ください。

イエイを使うメリットとデメリット

1000以上の不動産会社と提携

一括査定サイトを利用するメリットに、複数の不動産会社に一括で査定をお願いできる点があります。

しかし仮に提携している不動産会社が少ないと、「査定フォームに入力したのに、依頼できる不動産会社がでてこない」ということが起きてしまいます。この点で、1000以上の提携不動産会社をもつイエイは、2000社近い不動産会社と提携するリビンマッチやイエウールに次いで多いサイトなので、安心して活用できるのではないでしょうか。

イエローカード制度

悪評の立つ不動産会社や、クレームの集まる会社を除外するイエローカード制度を設けています。悪質な営業活動を心配する人も多いのでしつこい連絡や失礼な態度を気にするユーザーにとって、安心できる取り組みだと言えます。

お断りを代行してくれる

いくつかの不動産会社に査定を依頼したものの、しつこい連絡に辟易してしまうことがあるかもしれません。そんなときに変わりにお断りしてくれるサービスがあります。真剣に売却を検討しているなら、あまり必要ないかもしれませんが、万一のときに役立つサービスでしょう。

リフォームサービスを運営している

運営会社がリフォームサービスを提供しているためか、フォーム途中で「リフォームの相談もしたい」というチェック項目があります。この項目は他サイトではあまり見かけません。

他社は個人情報保護を徹底

物件の査定を行うにあたり、入力する個人情報は多くなります。他の大手サイトにリビンマッチがありますが、ここはプライバシーマークを取得しており「個人情報の管理を徹底していること」を証明していますが、2019年6月現在、イエイが取得していないのは残念な点かもしれません。

イエイの使い方

簡単60秒入力が売りのイエイですが、査定フォームでどんなことを入力するのか、見ていきたいと思います。

まずはサイトにアクセスするとドロップダウン形式で物件の情報を入力していく画面がありあます。ここに、01でマンションや戸建てなどの物件タイプ、02~04で物件の所在地を入力し、「次へ」を押します。

次の画面は必須の6項目で構成されており、所在地など依頼する不動産情報の詳細を入力していきます。※2019年6月現在、番地の欄に「丁・字」を入力することになるため、注意してください。

次へ進み、住み替えなのか、相続なのかなどの査定理由や、「誰に知られたくない」や「ローンなどのお金の相談」などの希望する内容にチェックを入れます。また、ここで直接足を運んで査定してもらう「訪問査定」と、入力情報などから査定してもらう「机上査定」のどちらを希望するかを選択する画面もあります。

これら必須項目に加えて、任意の項目もいくつか設定できるので、必要に応じて入力すると良いでしょう。

さらに「あと少しです」を押し、名前や年齢などのお客様情報を入力していきます。

ここまで終了すると、最後に一括査定依頼ができる不動産会社の一覧が出てくるので、チェックが入っていることを確認し、査定依頼の送信を行います。もしここで依頼可能な不動産会社がない場合はイエイサポートセンターの情報が表示されて、査定不可の表示がされます。

物件が都市部に近ければ比較できる会社も多くなりますが、地方に行くと出てこない場合もあります。その時は、他の大手比較サイトで一括査定を依頼してみると出てくることがあるので、他サイトと併用してみるのも良いかもしれません。入力項目の多さに疲れてしまうかもしれませんが、根気強くトライしてみると良いでしょう。

(画像は公式サイトより引用)

イエイで行われているキャンペーン

イエイを経由して不動産会社と媒介契約をして、さらにその不動産を売却できたら10万円分の商品券がもらえます。

通常のキャンペーンと比べると、10万円分の商品券ということでお得に感じるかもしれませんが、不動産売却においてキャッシュバックやギフトカードによる見返りはあまり意味がありません

というのも不動産査定は会社の実績や強みによって査定金額が異なります。イエイ公式サイトにも300万~600万もの差が出ている事例が紹介されています。

実のところキャンペーンを行っていない優良サイトがほとんどなので、キャンペーンをあまり気にせず、より希望通りの条件で売ってくれるサイト(不動産会社)を見つけた方が良いかもしれません。

イエイの査定依頼ではしつこい電話連絡がくる?

不動産売却では、電話連絡について気にしている人も多いようです。

本気で売却を検討している人にとって、査定依頼をしたあとの電話連絡は不動産会社の担当者を知る良い機会になります。

そもそも売却に関しては、概算の査定と実際に物件を見たあとの査定結果に大きな違いがでることがあります。だからこそ電話でしっかりと煮詰めて、自分の物件について「なぜ直接見てもらうほうが良いのか」「なぜそのような査定が行われるのか」を把握した上で訪問査定に望むと良いかもしれません。

一方で、イエイはしつこい電話を堂々と禁止しています。どれだけ電話が重要でも、これだけ提携不動産会社がおおければ、やはり悪質な連絡を行う会社も一定数いるようです。

だからこそ堂々と表明し、対策しているため、電話連絡については比較的安心できるサイトかもしれません。

イエイは会員登録やログインが必要?

イエイを利用するときに、ログインが必要なのか、迷う人がいるかもしれません。しかしイエイで不動産の売却査定を行うとき、会員登録・ログインは必要ありません

サイトにアクセスし、そのまま物件情報・個人情報・合わせて頼みたい要望を入力し、送信すると一括査定は完了です。事前登録がない分、途中で画面を閉じてしまうと入力していた内容は消えてしまいますので、ご注意ください。

イエイ運営会社の概要

イエイの会社運営については紆余曲折があり、少々複雑です。

イエイはもともと、株式会社Qという会社が2007年に始めたサービスです。このため、各所で10年を超える運営実績があると表記されています。

現在イエイを運営しているのはセカイエ株式会社で、このセカイエは2008年に大阪で設立され、当時はリフォームのネット通販をしていました。補足になりますが、オンライン査定の途中で「リフォームの相談」を希望でき、また、セカイエは現在リフォームサービス「リノコ」も運営しています。これはこの時のネット通販の影響でしょうか。

さてそのセカイエは4年後の2014年にスマホゲームなどでおなじみの大手企業・グリーの傘下となります。しかしこの関係も長くは続かず、2017年に解消され(理由はグリーの選択と集中という経営判断)、株式会社Qに売却されることとなりました。

その後、セカイエとQが合併したことで、現在のセカイエが誕生しています。また、所在地が大阪であることから、イエイの営業が東京・大阪の2拠点で行われているのかもしれません。

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